星川杉山神社

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宮司さんのおはなし 第32回

年の瀬を迎え、仕事納めや新年の準備に、大掃除にと、忙しい日々を過ごされていることと思います。忘年会などで一年を振り返り、反省とともに来年の目標を立てていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

当社での出来事を振り返ると、今年は大きくふたつのことに新しく取り組みました。ひとつは『星川の祭心 –まつりごころ- 』という書籍を制作したことです。これは当社が行っているお祭りの様子や氏子さんたちとの関わり合いを一冊の写真集にまとめたもので、カメラマンの方に9月の例大祭へ同行していただき、社殿にて行う祭儀から氏子さんたちが担がれる御神輿まで、あらゆる場面を撮影していただきました。撮っていただいた写真は実に5000枚、このなかから書籍に掲載するものを神職が選び、288ページに及ぶ写真集が完成しました。

出来上がった書籍は氏子さんたちがいらっしゃる各町内へ1冊ずつ贈呈し、毎年町を挙げて行われるお祭りに神社がどう関わっているのか、神社と氏子さんたちとのつながりをより身近に感じていただくきっかけになればとお話ししました。お祭りにおける式の流れや氏子さんたちとの触れ合いをこうした形で記録に残すのは初めてのことでしたので、氏子のみなさんも大変興味を持ってくださり、私もこれは非常に意義深い試みだったと感じました。プロのカメラマンさんが撮ってくださる写真にはやはり我々には捉えられない臨場感が映し出されるもので、祭儀の荘厳な雰囲気、総勢100名に及ぶ方々で担がれる御神輿の躍動感、氏子さんたちのいきいきとした表情など、どの写真も生命感に満ちています。

また、今年は氏子崇敬者の方々から募った7名のお嬢さんが猛特訓を積まれた巫女舞を11月16日の七五三祭において奉納し、これが当社にとってふたつ目の大きな取り組みとなりました。巫女の装束を着けた小学生のお嬢さんがたが、頑張った成果を神さまにご覧いただこうと懸命に舞う様子はとても可愛らしく、当日ご祈祷を受けられた方々も感動されていたようです。当社としても普段から続けている明神神楽会とはまた違う形で神さまへの奉納を行うことができ、有意義な1日となりました。

七五三詣では、当社独自の撮影スポットを設けたことも画期的な試みでした。これまでは写真屋さんに記念撮影を依頼する一般的な形を取っていましたが、今年は境内と参集殿に「753」の数字や当社の案内役であるスギマロ君の模型を置いた明るく可愛らしいフォトブースを作り、お詣りにいらしたご家族がそれぞれ自由に撮影できる体制を整えました。みなさんには驚かれると同時にとても喜ばれ、順番待ちの列ができるほどの人気を呼んでいたようです。多くの方がホームページやフェイスブックをご覧くださっているようで「あ、スギマロ君だ!」という声が上がったり、撮影スポットを外した12月に入ってからも、お散歩で近くにいらした小さなお子さんが「神社へ行きたい」とお母さまを引っ張っていらしたりと、ここでも神社とみなさんとの距離が近付いたと感じることができました。

このように、今年は当社にとって新たなことに挑戦し、自分たちの考えや思いを具体的な形に表した一年となりました。神職たちも意見を出し合いながら頑張り、よい結果に恵まれて自信がついたのではと思います。一方で、スムーズに運ばない部分があったりと反省点もいくつか見つかりました。こうした課題については、また皆で話し合いながら解決していかなければなりません。私自身も、日本人が代々受け継いできたお祭りの重要性や神さまとともに暮らすことの大切さを、みなさんに違和感なくお伝えしていくにはどうすればいいか、さらに深く考えたいと思っています。

急勾配の坂道を登って高台の神社まで、お詣りにいらしたみなさんに「来てよかった」と思っていただけるために。来年も工夫を凝らし、努力していきたいと思います。みなさんも、よりよい自分、より幸福な明日を目指し、この一年を振り返ってみてはいかがでしょうか。

すべての方が明るく晴れやかな新年をお迎えできますよう、心よりお祈り申し上げます。

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