星川杉山神社

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宮司さんのおはなし 第4回

早いもので、今年も一年が終わろうとしています。この「一年が早い」という感覚、 みなさんのなかにもお持ちの方が多いのではないかと思いますが、先日、 ある医師の方にこんなことを言われました。 「きっと、健康だからそう感じるんですよ」

言われてみれば確かに、病気で伏せっているときには一年どころか一日が長く感じられるものです。 同じように、心に悩みがあるときにも時間が経つのを遅く感じます。 ですから一年を「早い」と感じるということは、それだけ健康な日々を過ごせているということなのでしょう。 今年も心身ともに健やかな一年を過ごせたと思えば、 忙しい年末にもこの一年への感謝の気持ちと新たな年への活力が湧いてくるのではないでしょうか。

さて、お正月を迎えるにあたり、みなさんのお家でも大掃除をしたり門松を立てたりといった準備をされることと思います。 門松には「ここは清められた清潔な場所ですので、どうぞお入りください」と年神(トシガミ)さまにお知らせする 依代(ヨリシロ)の役割があり、26日頃から飾るのを一般的としています。 年神さまとはお正月に各家を訪れる神さまのことで、その後の一年を無事に過ごせるよう守護してくださいます。 ですから年末に大掃除をしてお家のなかを清潔に整えることは、神さまをお招きするという意味でもとても大切なことなのです。

また神棚を祀っているお宅では、新たな一年に向けて注連縄(シメナワ)を飾ります。 新年には天照大神(アマテラスオオミカミ)さま、年神さま、氏神さま、 竈神(コウジン)さまの四柱の神さまをお迎えするのが正式とされていますので、 初詣の際にはこれらの神さまをお祀りしたお札をいただいてくるといいでしょう。 竈神さまは火を司る神さまで、竈(カマド)のある場所、つまり台所の不浄を祓い、 火の災いのない一年を送れるよう護ってくださいます。 そのため竈神さまのお札だけは台所にお祀りし、注連縄にもゴボウ締めの注連飾りを用います。

本来、お正月というものは新たに始まる一年のために四柱の神さまをお招きし、 家族の健康とお家の繁栄を願うためのお祝いです。 ですから杉山神社では、どなたにも共通する招福・家内安全のご祈願を第一に考え、 四柱の神さまをお祀りするお札を一式 に組んでご用意しています。 もちろん受験や就職、出産、厄年などへ向かうための個人のご祈祷もお受けしていますが、 その場合にも、まずは家族全員の健康と幸福を願う気持ちを新たになさってください。 みなさんがよいお年をお迎えできますよう、心よりお祈り申し上げます。

※神棚の祀り方についてはこちらをご参照ください。 東京都神社庁・神棚をおまつりしましょう http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/kamidana/index.html

※次回は平成22年『庚寅(カノエトラ)』の年が持つ意味についてのお話を、 新年にアップする予定です。こちらもどうぞお楽しみに。

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